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産後の骨盤底筋は分娩方法も考える

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  • 投稿の最終変更日:2022-04-16
  • 投稿カテゴリー:blog

産後の体、特に骨盤底筋を語るには、分娩方法も大きく関わってきます。

通常、分娩方法といえば、「自然分娩」「計画分娩」「無痛分娩」「帝王切開」などを思い浮かべますが、ここでいう「分娩方法」とは、分娩2期の「娩出=赤ちゃんをいきんで出す時」を指します。

赤ちゃんの娩出時、何らかの理由でお母さん自身の怒責だけでは困難な状況になると、「鉗子分娩」「吸引分娩」「クリステレル圧出法(*1」など医療の手助けが必要になります。

私はドゥーラとして分娩室で立ち会っている時に、そのような場面に幾度となく遭遇していますが、それはもう壮絶な現場となります。(具体的な症例は産後トータルバランスセラピー講座のときにお話ししています)

このような方法でご出産された方は、それだけ骨盤底筋群が痛めつけられることが容易に想定できます。骨産道を広げるために仙骨尖が後方に動くニューテーション運動が生じますが、そこにも大きく負担がかかると思われます。産後「寝ると尾骨が痛い!」と訴える方が多いのも納得です。(なんたって中からいろいろと飛び出していますから!)

そして迎えた産後、今度は休む間もなくすぐに始まる赤ちゃんのお世話・・・

ぜひ私たちの手で、たくさんの産後の女性を癒すことができたら、と思っています。

*クリステレル圧出法は、2018年2月、WHOから出た新たな出産ケアのガイドラインの中では、「推奨されないケア」とされています。