ようやく春めいた日差しになってきて、スクールの猫の額ほどのベランダガーデンにあるローズマリーも新芽がたくさん伸びてきました。
さて、春らしい(?)、ペパーミントとレモンの興味深い論文をPubMedで見つけました。
The Effect of Combined Inhalation Aromatherapy with Lemon and Peppermint on Nausea and Vomiting of Pregnancy : A Double-Blind, Randomized Clinical Trial(レモンとペパーミントのアロマの吸入はつわりに効果があるか:二重盲検無作為化臨床試験)
レモン油とペパーミント油のアロマのブレンドを嗅いで、つわりは軽くなるのか、という臨床試験です。
<対象>
軽度〜中程度のつわり(吐き気、嘔吐)症状がある6〜16週の妊婦90人
<方法>
レモン+ペパーミント(10%濃度)を3滴コットンボールに滴下
吐き気を感じたときに、そのコットンボールを鼻先3センチにおき、3回深呼吸をする
必要に応じて、5分後に繰り返す
<結果>
初日は変化なかったが、2−4日目につわり症状は軽減された(悪心、嘔吐、倦怠感の強さをPUQE-24とFSSによる評価)
レモンとペパーミントの精油を組み合わせることで、妊娠中の軽度から中等度の吐き気と嘔吐を軽減することができると結論づけられていました。
簡単に試すことができるので、もしもつわりで悩んでいるクライアントがいたら、オススメしてみる価値はありそうですね。
ただし、中にはアロマの香りすら受け付けられない方もいるので、その場合、無理は禁物です。
<溶液の作り方>
●用意するもの
無水エタノール10ml、精製水40ml、レモン油、ペパーミント油
●手順
- 無水エタノールにレモン25滴+ペパーミント25滴滴下して、攪拌
- 上記に精製水を加える